『天邪鬼』
ある森の檜の切り株に夜な夜な童子があらわれ、道をゆく人に問いかけては行く手を阻むという。安倍晴明は博雅に請われて、そのあやかしの出る森へと向かった。
『下衆法師』
ある絵師が見事な外術を披露する青猿法師なるものに心酔し、どうしてもその術を自分も学びたいと思うようになった。
絵師は法師に嘆願し、法師はその師匠に引き合わせることにした。
絵師は、刃物を絶対に身につけてはならぬと言い付ける。
『陀羅尼仙』
尊勝陀羅尼(そんしょうだらに)――仏頂尊勝陀羅尼――仏頂咒(ぶっちょうじゅ)の真言を毎夜唱えている僧・明智が、不思議な夢を見るという相談を博雅→晴明は受けた。
『露と答えて』
藤原兼家が女の元へ行こうとしたが、百鬼夜行に遭って体調を崩し、それ以来、女の元をおとなえないと云う。
知り合である女から頼まれて、博雅は兼家の屋敷を訪れて、その娘から、「白玉かなにぞと人の問ひし時 露と答へて消えなましものを」という例の(^_^)お話を聞かされる。
『鬼小町』
あるさびれた寺の僧が、毎日のように寺に供物を捧げる老婆にさそわれ、桜の大樹の間にある家をおとなったが、姿を変え、女と男の声で話す老婆の異常に気づき、お経を唱えて寺に逃げ帰った。
『桃園の柱の穴より児の手の人を招くこと』
桃園邸のある部屋の柱の穴から子供の手が出るようになって、そこに矢を差すと手は出なくなったが、かわりに天井から指が落ちるようになったという。
そこで、今度は天井に矢を打ち込むと、蛙が出現するようになった。
矢を部屋の四隅に打つと、蛙の代わりに蛇があらわれるようになった。
『源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと』
堀川橋は老朽化の激しい橋であったが、そこを渡ろうとすると女が出て、ここを通らないでほしいと道をふさがれ、また、橋の取り壊しの期日を延ばしてほしい、と云われるという。
梅津春信という剛の者がそこへ行ったが、女にこの石を持ってほしい頼み事をされた。
春信はうなづき、石を持ったが、それはだんだんと重みを増してゆき、春信がちらりと見ると、それは裸の赤ん坊のようであった。
驚いた春信はそれを捨てて斬りかかったが、翌明け方近く、彼が気を失っているのが発見された。
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